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希望

昨日の書道パフォーマンス甲子園には、
東北からエントリーしていた3校は、特別枠 ということで予選を免除され本戦出場した。
宮城第一高校も、岩手県立高田高校も、宮城県 亘理高校も、
「ありがとう」という気持ちが作品に表現されていた。
「まさか自分達がここに立てるとは思っていなかった。皆さんに感謝します」と
演技後に、涙と笑顔で語った選手たち。
その想いがむちゃくちゃ伝わってきて、マイクを向ける手が震えた。
(南海放送テレビで 9月9日(日)15時~特別番組で大会の模様をオンエア)

毎週木曜日の午後3時10分~やのひろみのゴゴモリ!の中で
「被災地の今を、被災地の人に教えてもらおう」というコーナー
『がんばろうニッポン!えひめからつながレタ―』。
震災後、2011年3月下旬から、毎週電話を繋がせていただいている。
話しにくいことも相当あるやろうし、当然楽しい話じゃないと思うけど、
趣旨を理解してくださった方が、本当に快く生々しく語ってくださることに感謝する。
被災地から少し離れた私たちが、継続してしっかりとその事実を知っていくことが
次へのアクションのきっかけになると思うからだ。
それがひいては自分達の減災への準備になるはずだ。
先日、お電話を繋いだのは、手わざ笹かまぼこ を作っている「ささ圭」さん。
実はリスナーさんから「こんな風に頑張っている人がいるのでぜひとりあげてほしい」と
ご紹介していただいた。
最近はそういう風に、逆にご紹介いただくことも増えてきた。
ご縁が数珠つなぎに繋がっていることを有難く思う。
宮城県名取市ゆりあげの 笹かまぼこ製造直販の「ささ圭 」 http://www.sasakei.co.jp/
おかみさんは、とても穏やかな声で、お話をしてくださった。
工場も店も津波で失って、廃業しようと思ったこと。
それでも 笹かま を食べたい!というお客様の声に奮起し
最低限の工場ラインを整えて、一部製造を再開したこと。
その際に商品パッケージを変えたこと。
名前は・・・「希望」。

技が必要なこの作業を、91歳のお父様と84歳のお母様が、しっかり手伝ってくださっていること。
復興ならぬ「福興」Tシャツで仕事をしていること。
天皇皇后両陛下が宮城県に来られた際、
宮内庁より「手わざ笹かまぼこ 希望」をご注文をいただいたこと。

※HPからお買いものできます
愛媛には行ったことがないが、愛媛の人たちとのご縁に感謝しているということ。
そういえば、数週間前にお話をさせてもらった、
陸前高田 の 東海堂 のご主人も、同じことを言っておられた。
(この方は、四国中央市の復幸支援センターに行かれた市役所職員さんからのご紹介)

http://www.toukaidou.co.jp/
「廃業しようと思った」と。
でも、ささ圭 さんと同じで、地元のスーパーの方から
「お菓子をつくってもらえんやろうか」と言われて、奮起したと。
奮起・・・と簡単に書いたが
これらを作り販売することになるまでに、いったいどれくらいのエネルギーがいったろう。
それを想像して、上手く言葉にならない。
が、我々はそれを想像しつづけるべきだし
自分達に出来ることを考え、行動していくべきだと思う。

やのひろみ

四国 愛媛県在住のフリーパーソナリティ、やのひろみ です♪ラジオ・テレビ・CM・イベントなどで喋ってます。

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やのひろみ

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