強固な記憶

幼い頃、実家の目の前に住んでいた「おばちゃん」。
双子で良くその家に遊びに行っていた。
特別何かをしたということではなく、
ただ家に上がり込んで、夕飯の支度をしているおばちゃんの傍で
うろちょろして過ごしていた。ま~相当ええ迷惑だったろうな~(汗)
広い家の中を探検。庭の芝生の真ん中に、洋物の小便小僧のような置き物があった。
おじちゃんの書斎は、いつもうす暗くて(電気消してるんで当然なんやけど)
重厚な椅子と分厚い専門書が並ぶ“大人の世界感”満載で、
「禁断の場所」って感じがして何だか妙にドキドキした。
その家のおばあちゃんの部屋は、独特の匂いがして嫌いじゃなかった。
まだ私が幼稚園生だった頃の話。
その「おばちゃん」に、思い立って久しぶりに会いに行った。
もう10年以上会ってなかっただろうか。
今は別の場所に引っ越してはいるが、同じ松山在住。
突然の訪問だったが、あの時と全く変わらない声で迎えてくれた。
お年を伺うと82歳だという。
そりゃ私らがもう35歳なんやから当然なんやけど、
それでもこうやってしばしの間話をするだけで、
懐かしくなんとも居心地がいい時間。
夕方は少しの時間を見つけて近所を散歩した。

公園の滑り台にも上ってみる。いつものコースだ。

遅咲きの濃い色の桜が、満開になっていた。

この子の脳みそにも、
こんな何気ない散歩の風景が、きっと濃く強く刻みこまれていくんだろう。
幼い頃の記憶というのは、何とも強固なものである。
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コメント

  1. スパイク より:

    何気に、思い出の場所に行きたくなりますね 変わらない光景が、残っていたら その日はハッピー

  2. ラジオマン より:

    いいねえ、おばあちゃんの記憶・・・。

  3. ドラえもん@うわうわ~! より:

    ジュニアくんの「あたま」にも忘れられない記憶がこれからい~っぱい入っていくんだと思います。
    いいなぁ~ほのぼのしていて(^^v

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