「こころ」という畑に種を蒔け残花

 

仲間・・・というより、大先輩がひとりまた、天国へ。

 

俳句の種まきをし続けた方。

『俳句王国』という長寿番組を立ち上げたプロデューサーで

俳句甲子園実行委員会で 彼の人徳と人脈でそうそうたる著名な俳人を

審査員として招聘する礎を築いてくださった方。

 

『俳句王国』は最初は愛媛県内だけの放送だったが今やその後進番組が全国区。

という凄い人でありながら、本人はいたってひょうひょうとしているというか

ちょっと天野祐吉さんのような雰囲気をもった方。

 

定年後は、いつき組の組員になり、

夏井いつきの一句一遊には、ご夫婦で必ず投句してくださっていた。

だから本名というより「村重 蕃(俳号)」さんというほうがしっくりくる。

調子が悪いのは伺っていた。

かといって私らには何もできない。

せめて彼が投函してくれたパソコン出力のハガキを

まちがいなく仕分けして 組長に選句してもらうことくらいだった。

2ヶ月ほど前から、蕃さんのハガキは、俳号ももさん(奥様)の代筆になった。

それでもちゃんと毎週投句をしてくれていた。

先日のいつき組の花見大会に、サプライズでふらっとやってきた蕃さん。

皆に挨拶に来たんだろうなぁと、後で考えて想う。

CA3H1360

 

私は通夜へ足を運ばせていただいた。

焼香の時に見えた蕃さんの顔が、

とてもとても

とてもとても

小さくなっていたことに

分かってはいたが涙が溢れた。

 

 

先日、ジェームス三木さんがおっしゃったことばをふと想いだした。

「心という畑に、想像という種を蒔いていこう」

想像力は人生を楽しむ重要な要素だと。

100年後をイメージした伊佐庭如矢さんのように

俳句の種を蒔き続けた蕃さんのように

CA3H1371

 

毎年桜の花びらが潔く舞い始めたら、蕃さんを想おう。

心からご冥福をお祈りします。

合掌

 

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