ド根性

大洲市菅田地区。
肱川のすぐ側で観光いちご園を営んでいる、川本いちご園。

ハウスの中には元気な蜂たちと、イチゴの奇麗な白い花が咲いている。
念願かなって、川本英男さん由紀美さんご夫婦に会う事ができた。

ご主人の、川本英男さんは大のイチゴ好き。
「折角育てるなら、自分が大好きなものがいい」
とニッコリ笑ってくれた顔は、ホントに少年のようだ。
川本さんは、脱サラで嫁さんの古里大洲にやってきて、2000年からイチゴを育てているのだが・・・
今年9月の台風で、肱川からの濁流が農園を襲った。イチゴの苗をハウスに移す前日のことだった。
菅田で被害があったことは知っていたが、まさかここまでとは・・・
実は、このいちご園、平成16年にも17年にも、水害に遭っている。
そのときの水位は、2m以上!やのの頭の遥か上に、その目印の木札がかかっていた。

今回は、その下、銀色の柱のあたりまで水に浸かったそうだ。
葉っぱに、ビニールハウスのビニールに、足下に、ついている泥の後が生々しい。

7年で3度の水害に見舞われた川本いちご園。
呆然とする川本夫妻の元に駆けつけたのは、周りにいる農業仲間たちだった。
いちごの苗を持ち込んで、自分の仕事を後回しにして、泥を掻き分けて、苗を拾い集めたそうだ。
懸命の復旧作業はまだまだ。
毎年いちごのパック詰めをしている部屋は、泥だらけで手つかずだ。
でも皆でかき集めて植えたいちご達は、見事な花を咲かせてくれ
今シーズンも、例年と同じ、2012年1月1日にオープンできるところまでこぎ着けた。


今研究中の新品種。大きくてきめが細かくて果汁が豊富で甘い!名前はまだない。
今、少しずつ実を付け始めている、あまおとめ。

この一粒に、沢山の人たちの、そして川本さんの想いをずっしりと感じる。

「おいしい」という言葉では軽々しく言い表せない、何とも重みのある甘さが口の中に広がった。
「この状況の中で育ってくれたんですから、『ド根性いちご』ですよね」(川本さん談)
明日、ゴゴモリ!の中で、川本さんにご登場いただく。
ぜひ一人でも多くの人に、今の菅田の現状を知っていただき、
年明けにはぜひぜひ川本いちご園に、ド根性いちごを食べに出かけていただきたい。
川本さん、ありがとうございます。
お問い合わせ/ 川本いちご園 * 090-3784-0150  http://www.k5.dion.ne.jp/~k-farm/
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コメント

  1. アフロ2号 より:

    おはこんばんちわ
    ご苦労様です
    川本いちご園よく行かれますね
    以前「まいど」?の時にやのちゃんが紹介していたのを聞いて家族で行きました。
    と~っても美味しかった。
    ちょうど五郎川原?に菜の花畑に花が咲いていた時期、今から4年位前に行って楽しかった覚えがあります。
    うろ覚えですが白菜いただける事があるんでしたっけ?(^o^)
    また行きたいなぁ・・・しみじみ

  2. 93kgのプッコラ より:

    色んな方の思いの詰まったイチゴ!
    さぞかし美味しい事でしょ~ね・・・
    これから、季節やね!

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