Categories: つれづれ日記

ルシーからの手紙

ラジコミリスナーから手紙が届いた。
東京からである。
8年間、オールナイトニッポンの直前の30分番組(月~金)「やのひろみのラジコミ!」
ってのをやっていた。
10代向けの番組で、恋愛の話やら
学校の悩みやら
アーティスト特集やら、
将来の職業のことやら・・・
月に一度公開生放送があったりして、
リスナー同士が仲良くなったり。
中学生だったリスナーが社会人になり、一緒に仕事をするような奴まで出現。
結婚してママになったり、二児のパパになったり
大学院で頑張っていたり、あまりにも早く天国に逝ってしまった奴もいる。
そんな、ラジコミメイツのひとり、RN.ルシーから手紙が届いた。
上京して3年目。上京した日のラジオ(丁度ラジコミの公開生の日)のことと、
短大を卒業することと、
上京したことで、目指すものが増えたことなど、
頼もしい近況が綴ってあった。
その中に、学内のエッセイコンテストで入選した話題もあって、
その1000文字エッセイを同封してくれていた。
タイトルは「つながる」
“私には「やのひろみ」という姉がいる”という書き出しで始まる文章。
中三の頃、受験勉強の傍らラジコミを聞き始めたことや
高校受験に失敗して、辛くて情けなくて悔しくて
家族に隠れてラジオの前で号泣したこと
入学式の日に「やめよう」と思っていた高校生活
ラジオに弱音をぶつけて泣いて、そして頑張って乗り切ったこと
卒業と上京を報告したメールをラジオで紹介してもらったこと
“やのねぇ”が「よぉ頑張った」と涙を流して喜んでくれたこと
そして文章はこう結ばれていた。
“「やのねぇ、あの頃なんであんなに辛くて寂しくて怖くて悲しかったんやろうか。
 私は頑張れよるよ。あの日々が。やのねぇが助けてくれたあの日々があるけん。」
 3回しか会ったことのない、電波でつながる姉に、伝えたいことがたくさんある。”

静かに涙が流れた。
こんな風に、20歳の女の子の心の傍に置いてもらってるということが
ラジオという箱で繋がっている、私ら喋り手にとって
どれほど有難いことであるか。
こちらのほうこそ、心から感謝したい。

やのひろみ

四国 愛媛県在住のフリーパーソナリティ、やのひろみ です♪ラジオ・テレビ・CM・イベントなどで喋ってます。

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やのひろみ

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