十七音に囲まれて

2001年7月にはじまったラジオ番組「夏井いつきの一句一遊」
縁あって、第一回からこの番組のディレクターをさせてもらっている。
最初はいろいろ大変だったが、
今は毎週どえらい数の投句数が集まってきて
HPにも番組の聞き書きが掲載されるなど
これまたどえらい凄いラジオ番組になった。
ちょうど10年
実は半年ほど前からやりたいな~と思っていた
リスナー俳人が主役の特別番組。
駄目もとで相談したんだが、スポンサーのイフイさんが
快く冠についていただけることになった(感涙)!!!
既に取材は始まっていて、
今日もある方の自宅へ。
この一句一遊と共に句歴を重ねている人で、
今回取材させていただく方の中では最も古株にあたる。
自宅と隣接する職場の入り口には、こんな俳句が。

俳句や言葉に関する本が本棚にびっしり入っている部屋で、
ご夫婦に貴重なお話を伺った。
途中、中学生のお孫さんが(茶道部なんですと!)
お抹茶を出してくれた。その可愛いおもてなしに心から感謝!

取材中にも、句が浮かんだとかでさらさらと筆を走らせる。

「俳句をやるなんてことは一生ないと思っとった」
そんなラジオリスナーが・・・こうやって俳人になっているのだ。
結社に入ったり、句集を出したり、誰かを指導したり・・・
そういう俳人も居ていいと思うのだが、
一句一遊のリスナー俳人は、普通に職業を持って生活して
そんな生活の中に、五七五が溢れている。
裾野は広く頂は高く。それが、心から誇らしい。
「いつもここで俳句のことを考えている」という作句部屋。
ベランダを改装した特製の書斎?は、
ベランダだけに外の空気をダイレクトに感じることが出来て
しかも、半世紀以上活躍しているという現役の真空管ラジオが置いてある。

ガリガリという引っかかるようなノイズも味がある。
「こうやってチューニング合わせるだけでも、それが句材になるんよ」

階段のところにはかつて句会ライブでとったことのある作品が
ど~~~んと飾られていた。

体の調子がいいこともそうでないことも、
不安も喜びも、嫁さんや家族のことも、17音にする。
そういう生きる杖としての俳句が、ここにある。
夏井いつきの一句一遊10周年記念番組
「垣根なき十七音~楽しくないと俳句じゃないぜ!~」

7月3日(日)12時30分~120分の生放送。
もちろんナビゲーターは我らが組長、夏井いつきさんです。
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コメント

  1. 93kgのプッコラ より:

    記念特別番組、楽しみです!
    僕は、楽しんでるでるだけのアホな”新人RN俳人”ですが・・・(笑)
    それと取材の方、美須賀中学校で、僕が一票入れた方ではないですか~・・・

  2. ラジオマン より:

     あなたと夏井さんがいたからです。

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