形見の靴

もし明日、ちょっとでも時間があれば覗いて欲しい。
「生命のメッセージ展 in 愛媛 2008」。
犯罪・事故・いじめ・医療過誤・一気呑ませ などなどの結果、理不尽に命を奪われた
犠牲者が主役のアート展である。
実行委員長の方が、わざわざ案内チラシを持って来てくださった。
その彼女の真っ直ぐな気持ちに、思わず足を運ばずには居られない気持ちになっていた。
そこで、土曜日 子どもと二人、出かけてみた。
キャメリアホールに入る前のフロアのところに、ずら~~~っと並んでいたのが、等身大オブジェ。
その足下には、犠牲者の遺品となっている、靴。
人によっては、ラケット・原付のナンバープレートなども添えられていた。
そして、かなりの方がそのオブジェの中に身を置いて、メッセージを受け取っていた。

犠牲者一人一人の等身大パネルに、どんな経緯で この世を去らなくてはならなかったかが
赤裸々に綴られている。
中には、裁判でのことや、被告から届いた手紙なども展示されていたり。
自分も、そして自分の周りの大切な人も、
いつ被害者になるか分からないし・・・いつ、加害者になるか分からない。
それが、現実のものになっている人・そしてその家族からのメッセージ。
なんと説得力のあることか。
メッセージを読み、「生命のメッセージ展」のシンボルでもある、毛糸玉に、
10センチの赤い毛糸を結ばせていただいた。

現在、直径50センチほどだろうか、
全国各地でリレーされているこの展示会は、もう50回以上になっているという。
一人の等身大オブジェの前で、立ち尽くし、肩を振るわせて泣いている女性がいらっしゃた。
おそらく、犠牲者の知人かご遺族の方だろう。
心痛いかばかりだろうか、想像するのも申し訳ない。
時が流れても、そうそう悲しみが消えようものか。
与えてもらったこの命。
自分自身を粗末にせず、生かされている有限の時間を、精一杯喜んで生きる。
それが、生かされているものの「礼儀」なのかもしれない。
「生命のメッセージ展」は、明日が最終日。
9時~16時まで、松山市総合コミュニティセンターにて入場無料で実施中。
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コメント

  1. 明日未来 より:

    来てくださってありがとうございます。
    もう明日一日頑張ります!
    ちょっと疲れ気味(笑)

  2. カメハウス より:

    松山に4年間暮らしていた35歳♂です。
    やのひろみさんがこの会場に来られていたとは。しかも私も土曜日に行っていました。
    営業活動の際によくラジオから流れてくるやのひろみさんの声で、どれほど元気になったことか。
    私は今回の生命のメッセージ展に向けて広島から松山に久しぶりに行きました。
    松山・・・いい街だなぁ。

  3. (恥ずかしがり屋の)みお より:

    ただ「命を大切にしよう」なんて言われるより、こういうイベントに行ったほうがずっと、そのことを実感できそうですね。
    このイベントがあることは知ってたんだけど、体調悪くて行けなかったのが残念。
    でも、やのさんの書かれた記事を読んで、ちょっとだけ雰囲気が伝わってきました。ありがとうございます。
    「私も自分自身の命を大切にしなきゃ」ってしみじみ思いました。

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