思い出に針を落として

 

昨年末くらいから、「レコード特番がやりたいな～」と

課題を頂いてから、いろいろと悩んでいたものが

今日ひとつ形になった。

 

どんな展開がいいか調べまくって、骨組みを決めていった。

国産第一号蓄音器・レコード針職人・78回転のレコード・鋼鉄針・・・・

初めて見たり触れたりするものばかりだったが

取材・準備・台本構成・・・とても刺激的で楽しいものだった。

当日のディレクターは、我が信頼できる後輩たち。

皆まで言わんでも全て汲み取って動いてくれるんやから

なんの心配もない。

 

そして、いざ本番。

ま～レコード携えてこられる方の、嬉しそうなこと。

そしてその思い出を語るリスナーさんが、何ともいえないいい笑顔。

 

自分のレコードコレクションから、

どれをかけてもらおうかを自宅で選んでる時から

きっとワクワクして来られただろうな～と

その表情で容易に想像できる。

 

取材した時に初めてみた、78回転のSPレコードを

持ってこられた方もいらっしゃった。

 

タイトルは右から左に書かれていて、

針を落とすと、凄い勢いで盤が回る。

 

 

石野真子・長淵剛・ディックミネ・西郷輝彦・・・

マイクの前で生放送なのに、ぶわ～～っと思い出が溢れてくる。

みんな嬉しそうだ。

ソノシートの話題でも盛り上がった。

これは、昭和39年東京オリンピック記念のカルピスのおまけ。

 

これは、雑誌「平凡」の付録で、美空ひばり・小林旭ご成婚記念。

 

愛媛の老舗レコード店「津田演奏堂」4代目 津田安俊さんにも

拝み倒して、ゲスト解説で来てもらって良かった。

何だか温かい空気に包まれた3時間だったなぁ。

 

1枚のレコードが高価で、繰り返し針を落として聴きこんだレコード。

音楽が「音楽」であった時代のことを

一瞬で想いだせる・・・レコードは、タイムマシンのような存在やなぁと。

でも今はプレイヤーがない人が多くて、針を落とせないという声を沢山聞いた。

その時はラジオにリクエストください。

ラジオという魔法の箱から、あなたの思い出の一曲をオンエアします。

 

3時間の公開生放送、お付きいただいた全ての皆さん、

ありがとうございました。