毎日が遺言

何度も仕事でご一緒させていただいた音楽人が、若くして逝ってしまった。
火曜日の朝、訃報を聞いて、あまりにも突然のことで言葉にならんかった。
新聞でちらっと読んで、まさかね。。。と思っていた。
交通事故死。まだ29歳という若さだった。
とても優しい太鼓を叩く人だった。
とても笑顔の素敵な人だった。
とても穏やかな空気をつくることのできる人だった。
みんなから愛され、信頼されている人だった。

告別式。多数の音楽仲間たちも参列、もうかなりぎゅうぎゅう詰めの会場。
みんなが彼との別れを惜しみ、集まってきているのがよく分かる。
葬儀に参列した私は、あの言葉を思い出していた。
「毎日が遺言である」
数年前、やはり交通事故で他界された方の告別式で、
息子さん(喪主)が、挨拶でおっしゃっていた言葉だ。
「人間いつ逝くか分からない。だから毎日が遺言である。私が母と最後に会ったとき、
母は笑っていた。あれが彼女の遺言だと思う」と。
焼香の際に、彼の満面の笑みをたたえた写真の前に立った。
彼の最後は、笑顔だったろうか。
天国でもひょうひょうと楽器を打ち鳴らしているだろうか。
心よりご冥福を祈ります。合掌

コメント

  1. 一咲 より:

    毎日が遺言
    ほんとですね。
    29歳の若さとは、、、
    ご冥福をお祈りします。

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