第14回俳句甲子園最終日。
松山市総合コミュニティセンターキャメリアホールでは
敗者復活戦、準決勝、決勝が行われた。
敗者復活戦では、準決勝に勝ち上がった3チーム以外の33チームが
昨夕造った入魂の一句を披露。
舞台袖で全チームの生徒と話をさせていただいたが
ま~いろいろ。手に汗かき過ぎてベトベトになっとる人や
緊張のあまり、トイレ(しかも大)に行きたい人(汗)
スイカ(西瓜)を持ち込んで舞台で食べる気満々の人
(兼題が西瓜だったので)
なぜか私に握手を求める人(笑)
・・・結果、開成高校Aチームがなんとここから勝ち上がってきた!
昨日の大街道会場で、まさかの敗退をしたチームだ。
負けた瞬間の5人の呆然とした顔と、
退場した後、人目をはばからず号泣していたあの男たちが
きっちり結果を残してきたこと、何か熱いモノがこみ上げてきた。
そして、準決勝・決勝も見ごたえのある試合。
特に準決勝第二試合、松山東高校Aチーム VS 東京 開成高校Aチームの戦いは
大会史上に残る名勝負だった。
歌は飛び出すはディベートは的を射て戦わされるし
思わず審査委員もいろいろとコメントしたくなる名勝負が続くし・・・
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なんやかんやでバタバタしてて撮った写真はこれ一枚
結果は、敗者復活戦から勝ち上がってきた開成高校Aの二連覇!
優勝の瞬間、舞台上で抱き合う開成は、
何年か前の先輩たちが同じようにしていた姿と、全く同じ光景。
諦めることを諦める、まさにネバーギブアップの精神で
今までの開成高校の勝ち方とは少し違うところに
かえって何か価値があるように思えた。
表彰式の生徒たちの言葉や審査員の先生方の言葉にうるうるじゃ。
個人賞はもちろん今年も1260句、すべての句の中から選出された名句ばかり。
鰯雲いつかはいつまでもいつか 熊本信愛女学院 内田早香
扇風機あと五度こつちを向いてくれ 弓削高校 蓼原彰吾
瓦礫ガレキあまりに白し夏の雲 岩手県水沢高校 福井蒼平
福井くんの句なんか、ガレキのリフレインが何とも生生しい一句だ。
夏雲や生き残るとは生きること 岩手県立黒沢尻北高校 佐々木達也
心臓をつかまれたような気がした一句。
悩んだら笑つてしまへ鰯雲 神奈川県立厚木東高校 高橋里波
・・・いはやはなんとも濃い一日であった。
実行委員会は今日から第15回大会の準備に突入だ。
来年は決勝が8月19日、まさに俳句の日。
生徒の皆さん、ぜひぜひまた俳句甲子園に参加してください!!!
<最優秀賞>
未来もう来ているのかも蝸牛(かたつむり) 神奈川県立厚木東高校 菅 千華子