あまりにも生き生きした子どもたちの表情が目を引いた、写真集。
阿部高嗣さんの写真集「しまなみライフ」(雷鳥社、2011年刊)¥1,500
1年のうち9ヶ月を海の上で家族と離れて過ごす父親、阿部さんが、
ふるさとの島、伯方島で暮らす子どもの写真を撮りためたもの。
子どもが出来てから写真をはじめた阿部さん、
撮りだめた家族写真が出版社の目にとまり今回写真集化されたという。
自費出版じゃないんだ〜 と思いつつ、ページをめくると
1枚1枚に、何ともエネルギッシュでパワフルで無垢な、子どもたちにはじける表情があった。
キャプションや、家族に向けての言葉が、胸にまっすぐ差し込んでくる。
娘さんの作文が何とも切なく愛らしい。
家族愛にあふれた写真集。
変わらないふるさとがあり、そこに家族がいる。
喧嘩したり泣いたり笑ったり泥だらけになったりしながら、駆け回る子ども達がいる。
そんな当たり前の、そしてかけがえの無い日々の暮らしを、
我が事に置き換えて、大切に大切にしていかねば・・・と思う。
夜中、ふと仕事の手をとめて読んだ本。
顔を上げると、私のすぐそばにも、二人の子どもが重なり合って爆睡している。
妹の足が兄ちゃんの顔に(汗)
でも何ともそれがほほえましく、そのままにしておいた(おいおい、のけてやれよ)
写真集の最後に、お子さんの絵と一緒に、こんな言葉が掲載されていた。
嬉しいこと楽しいは、葉になり、花になる
悲しいこと、つらい事は、根になる
全部合わせて幸せの木になる
「人生には、花が咲くときもあれば、葉を全て落とし、根を張らなければいけないときもある。」
阿部さんのおっしゃるとおりです。。。
「しまなみライフ 〜船長が撮るふるさとの子どもたち〜」著者、阿部高嗣さん。
こんな優しい写真を撮るこの人に、そして阿部一家に、会ってみたいなぁと思う。