Categories: つれづれ日記

調剤薬局の未来

3年間ずっとあたため続けてきたラジオシンポジウムを昨年初めて実施した。

それは「自殺対策緊急強化事業」。
NPO法人こころ塾 村松つね塾長 と出会ったことで
彼女の想いにのっかる形で、それが実現した。

あれから1年。
ラジオシンポジウム第二弾は、うつの症状のひとつでもある
「眠れないをほっとかナイ!」ということ。

一見、軽く見られて見過ごされてしまいそうだが、
こういう芽の芽を放置しないことが、予防の第一歩だと思うのだ。
今回は昨年以上に、こころ塾の周知ネットワークが生きた形となった。
ラジオ告知を聞いて悩みを寄せてくださった方はもちろん、
地域の保健所など、相談機関の方々への
「こころ塾の想い」の理解度が深まって
とても沢山の相談が集まってきた。

夜中、寝静まった子どもの傍で、ひとつひとつ悩みに目を通しつつ
流れを考えていく。寄せられたお便りをじっくり読ませていただく。
全ての資料を、私もコマーシャルに出演させてもらってる、
「心を守ることが命を救う」クリアファイルに入れて、いざ出発。

今回のゲストは3名。
愛媛大学医学部附属病院 医療福祉支援センター
センター長・医学博士  櫃本 真聿さん。

今治の平野薬局 薬剤師  佐伯 久登さん。
そして、NPO法人こころ塾 代表理事  村松 つねさん。

笑いも冗談も飛び出すシンポジウム。
しかも今回は公開収録ってことで、

初めて来場者の悩みの生声を電波に乗せる。
いろいろ話してて、いきつくところは、
やっぱり「誰かに話すこと」。
これは、児童虐待などにも共通して言えることだが、
誰かにSOSを発信できるかどうかが、相当重要だと思う。
そして、今回の最大の収穫が、
その「誰かに話す」の「誰か」の選択肢として、
調剤薬局の存在をしったということ。

私は、今日の今日まで、調剤薬局は
病院からもらった処方箋を、隣接する薬局に持ってって
また同じこと質問された上さらにもう一回会計があるという
「面倒くさいところ」以外の何物でもなかった。

がしかし、ここには薬の専門家、薬剤師が居て、
この薬剤師さんこそが、
病院にまでは・・・と思っている人の心の悩みの受け皿となり
主治医への的確な「繋ぎ」役であり
健康や生活習慣を改善するためのアドバイザーであり
地域のみんなが集える診療所のような場所にもなり得る!ということだ。

平野薬局などは30年前からそれを実践しているし、
そういう地域医療の基盤づくりに奔走しているのが、櫃本先生なのだ。
そして、私たちはそれを当たり前のサービスとして待つのではなく
私たちが主体となって、そういう薬剤師さんを育てる!くらいの勢いで
具体的な悩みをどんどん相談するべきだし
(眠れない・・・なら、どういう一日の生活サイクルでどう眠れないか、
体の不調があるなら、どこがどういう風にいつから痛いのか
具体的に症状を記録して、より多くの情報を提供することが必要)
薬を黙って受け取るんじゃなくて、どんどん質問する!

そうすることで、薬剤師さんの意識も変わるし、
逆に薬屋さんからお医者さんへの橋渡しもしてもらえるんじゃないか。
そういう世の中を作っていくことが、
1人孤独に悩みを抱える人達を1人でも減らしていくことに
繋がっていってほしいと願うのである。

そういう動きに、某大手のレディ薬局も賛同して協力体制を整えつつあるそうだ。
(流石!!!ハ~トがいっぱい!流石!三橋社長!!!)

レディ薬局の回しもんではないが(5倍7倍ポイントめっちゃ利用してますけど)
レディの店舗は四国中に200ほどあるそうで、
これらが全部「相談できる薬屋さん」になれば、相当心強いじゃないか!!!

目から鱗の話がバンバン飛び出した、濃いシンポジウムだった。
会場に足を運んでくださった皆さん、ありがとうございました。
放送は、12月19日(日)12時~13時。

地域のみんなが繋がって
より幸せに生きる街になるように・・・ぜひ聞いてほしい。

やのひろみ

四国 愛媛県在住のフリーパーソナリティ、やのひろみ です♪ラジオ・テレビ・CM・イベントなどで喋ってます。

Share
Published by
やのひろみ

Recent Posts

晴天の中、準備完了

  チームは1日から…

4日 ago

ものづくりのDNA

  毎週木曜日は笑顔…

5日 ago

新生絣屋

  あいにくの雨。で…

6日 ago

激励の盃

  こういうのが事務…

7日 ago

今夜はブギーバック30周年

  今回の弾丸旅の目…

1週間 ago