Categories: つれづれ日記

イトイ新聞の糸井さん

招待状を握りしめ、松山市総合コミュニティセンターキャメリアホールへ。
スタッフにご挨拶して、促されるままに前から5列目に着席した。
無音の会場に若干の緊張感とワクワク感が感じられる。
「第一回 伊丹十三賞受賞記念 糸井重里トークショー」

※伊丹十三記念館HPより
2年前の5月15日(伊丹さんの誕生日)に開館した記念館、
現在までで80,000人近い人が訪れている。
今年の3月に第1回受賞者が決定した、この賞。
「言語表現」「ビジュアル」のカテゴリーで毎年交互に決めていこうと
いうものだそうで、第1回は もちろん「言語表現」の部門で
糸井重里さんが受賞した。
聞き手は松家仁之(まついえ・まさし)さん。
(新潮社「考える人」、「芸術新潮」編集長)
穏やかな2人のトーンからトークショーは始まった。
伊丹十三記念館にも足を運んでくださった糸井さん。
「これだけのものが建っちゃうんだ」と
その建設への並々ならぬ関係者の努力と
持続していく維持費なども含めた「想い」の強さに
敬意を表しておられた。
「何をするにもお金抜きには出来ない。それも含めた
実現力も『表現』の一つである」
家の中の娯楽がラジオだった時代に育った、という 糸井さんは
耳から聞こえてくる言葉が「原料」だという。
だからこそ伊丹さんの独特の「喋り言葉の文章」を先達とし
そこから彼独自の世界観を作っていったのだろう。
「出来るでしょ?と聞かれて
『出来ない』というのは嫌なんで(笑)ちょっと背伸びして頑張る。
 すると『風』が頬に当たって気持ちいい」という言葉は印象的だった。
同じ所に居ても風はあたらない。動いて新しいものに
ちょっと無理してでも向かっていく。
そんな留まらない姿勢が今の糸井さんを作ってるんやな~
また「一人の直感は最後の点」ともおっしゃっていた。
仲間に投げかけると、知恵とアイデアが集まってくるのだと。
かたくなに一人で、ってのも必要なんだろうけど
仲間と「考え」を結集してより高い山の頂を目指したほうがいい。
まぁそのためには、そういう仲間や後進を
育てることを怠ってはいけないんやろうけど。
最後は、「ここにいることが嬉しい」と
このご縁と時間に感謝の言葉を口にされた糸井さん。
これも、伊丹十三さんの生き様があってこそ。
会場のお客さんからの同感の、感謝の拍手が鳴りやまなかった。
また記念館に足を運びたくなるようなトークショーだった。
糸井さん、松家さん、玉置館長代行、記念館の皆さん、
素敵な時間をどうもありがとうございました。

やのひろみ

四国 愛媛県在住のフリーパーソナリティ、やのひろみ です♪ラジオ・テレビ・CM・イベントなどで喋ってます。

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