お恥ずかしい批判

NPO法人俳句甲子園実行委員会のメンバーの一員である私。
毎年 夏に松山で開催される「俳句甲子園」(今年は8月7日8日)を
1年がかりで大勢のスタッフで準備している。
実行委員には、現大学生から公務員、弁当やさんや職人さん、建設業のお方などなど
様々なメンバーが、仕事が終わってから忙しい中、
月に何度もボランティアで集まって頑張っている。
その俳句甲子園の中傷記事が掲載された!

1月25日付 海南タイムズ3面の連載①↑
見出しを見た感想は、
「おおお~~~国内著名俳人が相次いで知ってくれてるとは!
俳句甲子園も全国区やな~」
そして、本編を2行読んで、即
「あちゃちゃ~。俳句甲子園見ても無いのに記事書いたんやね、恥ずかし~~~!!」
と思った。
活字を書く人間としては、大失態だ。
俳句甲子園は、予選も本戦も例外なく5人で出場するのだが、
この記事の書き出しには「高校生が三人一組となり競争」と書いてあった(恥)
読み進めると、現代俳句協会名誉会長の金子兜太先生の言葉が。
昨年の俳句甲子園の準決勝決勝で
審査委員長のおひとりとして判定の旗を揚げてくださった金子兜太先生が
少年のようなキラキラした目で興奮しながら
マイクを通して会場で発言された言葉を聴いていたら
よりにもよって、ここは抜粋せんやろうな~ これまたお粗末。
さらに、著名俳人の方々が語ったとされる、
批判的なコメントとして紹介されている。
「悪いところだけを言いあい、公平でないところが問題」
「俳句は勝ち負けをいうのではない~(中略)自身の感性を磨くことに一生懸命になるべき」
「本当の文学が生まれるかどうか疑問。しみじみとした良さがない」

あちゃ~!残念。
偉いお方なんやろうが、残念ながらこの方々もご覧になってないようだ。
悪いところだけを言い合ってる?とんでもない!
お互いの句を短時間に見事に鑑賞している高校生達が居ますよ。
ぜひ観にいらしてください。
勝負の歓喜涙の後に、それ以上のものを手に入れている高校生達が大勢居ます。
その証拠に、俳句甲子園を経験したOB達の中には、
全国大会の時に自腹で飛行機代を工面して
ボランティアスタッフとして松山に帰ってくる人達が
山のように居ますよ。ぜひその先輩達の姿を観にいらしてください。
本当の文学が生まれるかどうか。そもそもそれは私たちが決めることではなくて、
もっと後の世代の方々がジャッジすることのような気がするが、
俳句が披講された時、会場一体がその俳句の吸い込まれていくような感覚を
ぜひ味わいにいらしてください。こりゃたまげますぞ。
加えて、なんと毎年1月にひそやかに開催されている
「マル裏俳句甲子園」にまで批判記事は及んでいて、これには正直こちらもびっくり!
有名な結社の代表などでは決してないが、
普段農業やってないと出来ない俳句や、
出産に立ち会ってないと作れない俳句や、
恋してないと作れない俳句たちが次々に披講され、
それに対してたった2分間で、相手の句を鑑賞しあっている見事な議論を目の当たりにして
私などは、ぜひ俳句甲子園に出場する高校生達に観てほしいと思ったくらいだ。
連載①となっていたので、なんとこれには続きがあるようだ。
心して拝読したい。
で、せめて書くなら記者たるもの、
最低でも現場で取材をしてから書こうぜ!
でもま~折角書いていただくのなら、
ぜひ実行委員会一員として、
1年間かけて一緒に準備して大会を終えるまで一緒に体験してほしい。
やりましょう!一緒に!!!そして体験レポートを連載してください!!!!
海南タイムズさん、ぜひご検討を。
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コメント

  1. オーバーフェンス より:

    一生懸命何かに取り組んでいる学生たちを批判する…。
    そんな評論家こそ「悪いところだけを言い合っている」って感じがしますが(苦笑)
    この人たちは俳人にもかかわらず「不易流行」という言葉を忘れてしまったのだろうか…。

  2. ラジオマン より:

    海南の限界というか、能力が見れたことをよしとしないと・・。明日は我が身で、マスコミとしてはこわいことですね。

  3. より:

    空と書いて、くうです。
    先日はまる裏で、心豊かなひとときをありがとうございました。
    組長とやのひろみさんの、絶妙コンビはまる裏の顔になりましたね。
    情熱と善意で運営されている、俳句甲子園とまる裏に、泥水をかける行為、絶対許せません。
    でも、実際一度参加されたら、この恥ずかしい記者さんも必ずわかると確信します。
    来年のまる裏にはご招待したいですね。

  4. 西連寺ラグナ より:

    やのちゃ~んっ!
    マル裏ではお世話になりました<(_ _)>
    何だか胸が痛くなる記事ですね、心が痩せてしまいそうで・・・残念でなりません。
    高校生達は純粋に本気で俳句に取り組んでいると言うのに、そこんとこだけでも分かって貰いたいっす!
    勿論、自分の様な大人も純粋な気持ちで俳句甲子園を応援してます♪

  5. ヒメカイドウ より:

    確かにズレてる記事ですが、それをブログに書いてオシマイではどうでしょ。書いた人物に話しを聴きに行ける立場にある「やのひろみ」なら行動願います!

  6. icchan より:

    営業課長いっちゃんです
    これはイカンよねぇ…海南タイムズさんともあろう
    メジャーな出版社さんが現場を観ずに記事を書き、
    まして確認も取らずに発行してしまうなんて…
    いくら「著名な誰か」が言ったことだったとしても
    それを支持するから掲載したんだろうし書いた以上
    は反論、批判も承知の上なんでしょうが… 
    やのさんもブログ記事することのリスクも考えたでしょうに素晴らしい行動力に拍手!僕も今後を見守りたいです 

  7. プライドチキン より:

    まずはこの記事ちゃんと全部読んでみたい。
    で、鵜呑みにする読者がいるとした場合、誰が得をするのかを考えてみたい。
    バナナが高級な食べ物だった頃時代がある。
    庶民がバナナを食べられるようになったとき、誰もが喜んだでしょうか。
    躍進してきた「俳句甲子園」だからこそ、面白くないと思ってる人もいるでしょうね。

  8. ta-Stone より:

    今回の記事を拝読したわけではありませんが、明らかに俳句甲子園に対する誹謗・中傷の記事のようですね・・・
    俳句甲子園に出場し、ボランティアスタッフとして今でも参加させてもらっている私の立場としては、是非ともその記者の方に現場を体感してもらいたいです!!
    俳句甲子園は、俳句で人を感動させることのできる素晴らしい大会です。
    俳句甲子園の良さがもっともっと全国に拡がっていくことを期待します。

  9. ?日土の誰か より:

    初めて失礼致します。
    最近一句一遊へ投稿を始めた者です。
    日土のふるさと祭りには
    やのさんにお世話になってます。
    この騒ぎは最近発売された俳句甲子園特集のムックで知りました(金子さんが冒頭インタビューでこの騒ぎについて言及していました)。
    ブログ内検索掛けさせていただきましたが、
    続報はないようですね。
    海南さんは尻尾を巻いてお逃げになられたということでよろしいのでしょうか。
    それはそうと今年の大会も熱かったようですね!
    ご苦労様でありました。
    夏井さんのラジオ番組と相乗し、
    県内の俳句人口がますます増えゆくことを祈念致します。

  10. taku より:

    俳句の優劣を競うなんてくだらない。優劣を競うのだたら、携帯ゲームをすれば。季題とか季語で、わびさびを楽しんでいる時代でない。もっと真剣にこの時代を生きよう。

  11. より:

    >taku
    記事だけ読んだらそう思うでしょ。
    実は句の優劣はあんま競ってない。
    自軍句を防御する弁舌で勝つこともあるぐらい
    パフォーマンスが重視されてて面白いよ。
    どれだけ句の魅力を語れたかという点も評価されるから。

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