桜咲け海に沈みし町に咲け

第四回お城と花と五七五句会ライブ。
今治市立美須賀中学校体育館には、沢山のお客さんが集まった。

四国中央市から家族で来られた方、
近所からふらりとやってきてくれた方、
親子で参加してくれた方、
乳飲み子を抱っこひもで抱っこして来てくれた方、
そして今日に向けて一生懸命準備を進めてきた実行委員会のメンバー。
中には私を見つけるなり、ラジオの感想を行ってくださる方や
今治おんまく の話をしてくださる方など沢山いらっしゃって
何だかとても温かく有難い。
今回の開催を実行委員は相当迷ったという。
ただ、こんなときだからこそ開催しよう!という結論に達した。
今治市長も激励にかけつけてくださった。
もちろん、東日本大地震の義援金を募る箱も設置され、
句会ライブ始まる前には既に相当の金額が集まった。
中には、こんな手作りの箱に小銭を入れてきてくれた小学生も。

きっと開催を楽しみにしていて、
そして震災から一週間で、自分なりに気持ちを込めて
手作りしてきたに違いない。
その想いが嬉しい。
さて、私はこの句会ライブには初参加させていただいたが、
子どもたちが両親を「運転手」にして来ている姿がとても目立った。
夏井いつき組長の種まき活動の賜物だろうと想う。
さらに、この句会ライブがきっかけで俳句を始めた高校生が
4年経って奈良大学に進学を決めて、この会場にきてくれていたことも
感慨深いことである。
やってよかったというシーンが随所に見られたこの句会ライブ。
私もお邪魔したからにはってことで「子ども賞」を決めさせていただいた。
おひさまかるくそうまはおもくおはなもわらってるね  そうま
3歳の、破調・・・というか超字余りの一句。
彼は今日体育館で誰よりも走り、誰よりも声を出しはしゃぎまくっていた。
お父さんに抱っこされた時に、「おひさまはかるいね、そうまは重いね」と言った
そんな彼の言葉をそのまま書き留めた作品。
なんとも温かい空気を放っているではないか。
おめでとう、そうま。
そして、天地人。
キムチャンヒさんが、作者の作品に即興で絵を付けていく。
水ぬるむ西門通りの駄菓子屋さん  草心


ご本人も写真に入っていただきましたっっ
春光や城祖高虎海を向く  八木ふみ

一句一遊にも2年ほど前から突如現れたお方で、今回初めてお会いしました!
そして、満場一致(会場の投票によって決まる)で
今日のナンバーワン「天」の一句はこちら。
桜咲け海に沈みし町に咲け  まごべ


今治城天守閣から望む、海が見える桜満開の景色・・・キムさん、さすが。
この作品を観た時思わず胸が詰まって泣きそうだった。
彼女の今日の昼食が、この体育館の床に座って食べた
パン1個とジュース1本。
「被災地の人はもっと寒い体育館の床で、同じように食べているのだろうか」
と想いながらこの句を詠んだそうだ。
正に鎮魂歌。
今日の開催意義を象徴するような、想いのこもった17音。
そして、復興に向けての生命力と希望の光も持ち合わせた
力みなぎる一句。
被災地への想いを、この句と共に抱き続けたい。
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コメント

  1. 93kgのプッコラ より:

    やのチャン、昨日はお疲れ~。
    そして、開催のバックアップをされていた、スタックさん他には、とても頭が下がりました。
    な~んか持って帰るお土産もろもろの方が多くて、恐縮したくらいです。
    とってもアットホームな雰囲気の中、俳句は初めての私や小学生娘ユッコラも楽しめました。
    また組長はラジオで聞くのとお変わりなく、”サバサバコメント”で実に面白い!
    ユッコラは、他に参加していた同じ小学生の優秀な作品に影響されてか、”私も俳句、やってみようかな。次また句会ライブがあったら、パパ連れて行って”などと申しておりました。
    募金も少しですが、親子二人☓2回、させて頂いて帰りました。
    ホント、いいイベントでした。 ありがとう☆

  2. 被災に思う より:

    電力がなくて寒い日々を過ごしてると言う。
    いろいろな人が義援金や救援物資に協力してる。そこで私が思うに『ソーラーシステム(給湯機)』
    『ソーラーパネル(自家発電のための太陽光システム)』のメーカーが率先して動いちょるような話が聞かれん。
    どうなっとんかいねぇ~。
    年寄りは、若い人に比べ体が温もりにくいけん低体温症で亡くなりやすい。
    そこで ホッカイロが欲しいと言う話を聞いた。
    我が家には、期限切れぎりぎりのホッカイロが山ほどあるが、近くの役場では、救援物資として今募集外だから受け取れないと言う。
    紙オムツ・ミルク・ティッシュペーパー・トイレットペーパー・単1~単3の乾電池なら受け取るらしい。
    ある年寄りは、補聴器の電池がなくなり人との会話が聞こえず孤立してしまっていると嘆いていた。
    お役所は、補聴器の電池も受け付けていないと言う。

  3. めろ より:

    お疲れ様でした&ありがとうございました。
    イベントというのは継続されてこそのイベントであり、一発で終わる(終わってしまう)催し物は誰でも主催できます。毎年頑張っていらっしゃるスタッフの皆のパワーにいつも圧倒される句会ライヴですね。
    「地」獲得の草心さんの笑顔がいいですね!
    草心さん夫妻は私が俳句を始めたころ、なんとなく勝手に松山のお父さんお母さんみたいな存在でした。
    で、草心さん夫妻とは関係ない話ですが、人というのはさりげなく人に影響を与えているので、世の中に要らない人はいないとつくづく思います。なんてね

  4. えちじぇん より:

    初めて書き込みます。
    いつも仕事中、営業車でラジオ楽しく拝聴しております。
    今回の震災で福島在住の友人が避難をせずに、現地から生の声などを拾ってブログやツイッターで発信すべく孤軍奮闘しております。
    本日ラジオで句会ライブの件、うかがい、一番だった鎮魂句をすぐにツイッターで連絡しました。(被災当初はツイッターが一番つながったらしく、今日から私も始めたところです)
    返事がきました。
    『子規のお国ならではですね。避難所のみなさんに伝えます。』
    時間が経って、彼女の疲労もかなりのものになっているはずです。先日はブログで少し弱音も吐いていました。以下彼女のブログです。
    http://medamakune.blog117.fc2.com/blog-entry-260.html
    お忙しいとは思いますが、お時間ある時に見てやってください。
    私にできること、募金と彼女の活動をみんなに知ってもらうためにこうやって書き込みをすること。まずそれから始めています。
    長くなってすみません。
    愛媛の仲間でも、普通に生活できている自分を責める人が出てきています。
    気持ちはわかるけど、私はこう思います。
    生きている人、普通に生活できる人は、一生懸命働き、消費をして、しっかり生活することでお金が回って復興の足しになるんだと。
    しっかり生きていくことも私に今できることなんだと。
    やのさんもお身体大切に、お仕事がんばってくださいね。

  5. なみちゃん より:

    お疲れさんでした。
    「花冷えも 彼の地思えば あたたかし」
    の駄作で鶏卵饅頭1箱ゲット(笑)
    図書館に勤めていたころより夏井さんとは何度か御縁がありそして友がスタッフをしているので句会ライブには時々参加させてもらっています。
    おもち1個とかまんじゅう1個とかたまにゲットします・・・
    時々刺激貰いに行きます。

  6. りんサラママ より:

    俳句ライブ楽しかったです♪
    学校では、3年生~俳句を習うので、4月から3年生の娘に、俳句ノートを頂けたことが何より!
    今しかできないこと、旬のものを食べ、季節を感じ、家族で楽しみたいです。
    また参加しますね。
    サイデリアの花を地植えにしましたよ。
    さぁ春休みを奮闘しなくては。。。

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