笑って生き抜く

命日も大事やが、誕生日を祝ってもらう方が嬉しいなぁ・・・と思うわけで。
正岡子規さんが生きていたら、明後日が141回目の誕生日。
糸瓜忌 同様、誕生日のほうもワイワイお祝いしていこ~というのが、
「のぼさんと遊ぼ!秋祭り」。
(子規記念博物館にて ~26日まで開催中)
で、今日はその子規博で「やのひろみの子規博であそぼ!」120分ラジオ公開生放送が開催。
久しぶりの公開生放送ってこともあって、
懐かしい顔や、久しぶりのお方、初めて遊びに来てくれた方など
大勢の笑い声に包まれた 公開生でした~ありがとうございますっ
※写真は近日公開(す、すまぬ)
子規さんのことをいろんなゲストの方に教えていただくんやけど、
毎回毎回驚かされる。
子どもが欲しいと思っていた子規さん。
34回目の誕生日の日、お金を工面して会席料理を堪能している子規さん。
ジャーナリストとしての顔を持つ子規さん。
詩も数多く詠んでいる子規さん。
体は病気でむちゃくちゃしんどいのに、わらべ歌のような詩をつくってる子規さん。
自由で、生き抜くということにおいて、貪欲な子規さん。
彼は、病床で、最新の蝋間型蓄音機で西洋音楽を聴き、それに詩をつけている。
(墨汁一滴/明治34年4月5日日記より)
タイトルは「ラフィングソング」。※読みやすい字に変えています
カラスが5,6羽とんできて
ごん兵衛の頭にフンかけた。
アッハハ、ハッハ、アッハハハ
カミナリ4,5匹ゴロゴロゴロ、
雲の上からスッテンコロコロ、
物ほし台にひかかった。
太鼓が破れてめちゃくちゃだ。
アッハハ、ハッハ、アッハハハ
猫屋の婆さん四十島田、
猫の子10匹産みおった。
白猫、黒猫、三毛猫、山猫、招き猫。
アッハハ、ハッハ、アッハハハ

好奇心旺盛の子規さんのこの詩、一体何を聴いて考えたのか・・・
調べたお方が居りました。
済美高校 音楽課 大成研三先生。
いろいろ調べるうち、これじゃないかってたどり着いたのが、
ヨハンシュトラウスⅡ世、オペレッタ「こうもり」2幕、アデーレのアリア。
聴くと、確かに!所々笑い声のような歌声が入っていて、ちょっと鳥肌もんでした。
丁度その曲を聴いている時に(放送で)、前撮りの花嫁花婿が 子規博のエントランスを
通っていったりする、どう考えても子規さんがしかけとるようなハプニング?もあったり。
実は、ちょうど1年前、この放送をご夫婦で観に来てくださっていた方がいらっしゃいました。
旦那さんは末期癌、この放送後しばらくして天国に旅立ちました。
(今日はこのお二人が1年前座っていた場所に何度も目をやってしまいました)
人は 産まれた瞬間から、「死」に向かって歩き始めます。
死ぬことを考えるとき、生きることを考える。
それは一対のもんやと思います。
子規さんは、とにかく観る者聴くモノ全てにアンテナをのばし、全力で自由に生き抜いた人。
そうやって生きていたからこそ、ラフィングソングが生まれたんだろうと。
迷いながら不安になりながら、それでも一生懸命生きる。楽しんで生きる。
そういうことを、いつもこの子規さんに教えてもらってるような気がします。
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コメント

  1. 赤Tかあちゃん より:

    『笑って生き抜く』  私は、やのさんの元気な豪快な笑い方・声が大好きです。 以前、聞いた事があるのですが、ある病院では、笑いが治療効果を高めると笑い治療を取り入れている?!と言う話です。
    長寿の方がよく笑うと言うのも何か関係があるのでしょうかねっ?!
    月曜の夜の『らくやのぉ~』は、特にいいですねぇ~。らくさんとの掛け合い漫才的なトーク。息もぴったりで、聞いていてとても楽しく笑いじわが増えちゃいそうです。

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