東日本大震災の被害が徐々に明らかになる中、36回目の誕生日を迎えた。
毎年誕生日は「今日まで無事に生きてこられたことに感謝する日」と
肝に銘じているが、今日ほどそれをかみしめる日は無い。
目が覚めて家族が元気に傍に居て、出勤したら会社があって、いろいろあるけど仕事があって
帰宅したら家族がいる。そんな当たり前のことが、一瞬にして消えてしまうことを、
それは誰しも起こり得ることであることを、そして今日生きているということを、
決して忘れてはならないと思う誕生日。
事務所の仲間が、近所のケーキ屋さんでケーキを買ってお祝いしてくれた。
会議の後、ささやかに歌を歌ってろうそくを消す。
大きな拍手は出来ないが、ろうそくの灯が消えた後静かに手を合わせた。
ちょうど月曜日、ということもあって、リスナーさんからプレゼントが相当届いていた。
生放送では一切触れることは無かったが、このブログを借りて心から感謝します。
「らくやのぉ」では、義援金の案内・献血の呼びかけ・チェーンメール等々の注意など
予定を変更して番組をお届けすることになった。
日本赤十字社愛媛支部のスタッフにも生で電話を繋いだ。
既に第一陣・第二陣と、18人のスタッフが被災地入り。
その陣頭指揮を執っている事務局スタッフも不眠不休の活動が続く。
そのスタッフからのメッセージとして
「支援物資は、送る側の想いと、受け取る側の受け入れ態勢が合致しないといけない。
やみくもに物資を送ってしまっては、
賞味期限や保管場所の問題や、分類配布のシステムなどが間に合わず、
結局役に立たない・・・ということも多い。
もしお気持ちを、というんであれば、義援金が一番。」ということと
「個人ボランティアで、想いだけで被災地は入ることは二次被害の原因にもなり
大変危険なので絶対にやめてほしい」とのこと。
そして、私たちは備えとして「懐中電灯・ラジオ・靴・帽子など、備えの確認を」
とアドバイスをいただいた。
愛媛県赤十字血液センターも、被災地の血液不足の対策として、
血小板献血を優先にして当面は受け入れるとのこと。
ぜひ今すぐでなくても、継続的に多くの方に献血のご協力をお願いします。
また、義援金詐欺・振り込め詐欺など、この大惨事に便乗した悪質なメールや、混乱を招くチェーンメール等に
まどわされたり、友人に転送したり、絶対にしないようにしてください。
それにしても、連日続く報道特番に、いたづらに繰り返し流される津波や地震の映像などは
もうそろそろいいんじゃないかと思う。「また起こったのか」と不安をあおるばかりじゃないのか。
時間繋ぎのリフレイン映像なのだとしたら、もう勘弁してほしい。
悲壮感を漂わせて声高に衝撃的な見出しをくり返すのもどうなのか。
今ある事実を、正確な情報を、不安をあおらないトーンでしっかりと伝えてほしいと願うばかりである。
被災者に「今の気持ちを」とコメントを求めるのもいかがなものか。
必要以上にヘリコプターが飛びまわっているのもどうなのか。
こんな時こそエネルギーを最小限に出来るよう、民放各社で協力できんもんか。
情報収集のためにテレビを付けて、そんなことを想いつつ
子どもの離乳食と弁当の下ごしらえをしながら、
日付が間もなく変わろうとしている。
私たちが出来ることを、相手の状況をよく考えて実行する。
ひとりひとりの力は微力でも、決して無力ではない。