同じ日本なのに

今日、宮城県女川町社会福祉協議会から第一報が入ってきた。
女川の方のリクエストにお答えして制作した、砥部焼の湯のみ300個
無事に届いたという連絡だった。

ちょうど1年ほど前にも、私もつなぎ役の一人になって
1200個の砥部焼のお茶碗を女川へ贈らせていただいた。
それがご縁で、女川老人会の方が、愛媛に来てくださったりもした。
今回は、そんなご縁が継続して繋がっている、何よりのアクションだ。
砥部焼大使のはしくれとして、心から誇りに思う。


7月2日付愛媛新聞
昨年の3月下旬から、南海放送ラジオ 毎週木曜日15時10分~
「がんばろうニッポン!~愛媛からつながレタ―~」っちゅうコーナーを立ちあげている。
被災地の「今」の声を、生で届けていただこうというのが発端で
思いついてからは早かった。以降、細く長く続けさせていただいている。
1年4ヶ月でかなりの方にご出演いただいているし、壮絶な3.11の話も伺った。
そして・・・今、被災地がどんな状況なのか、
そこに生活している人のダイレクトの声は、生生しい。
毎週話を伺っていて思うのは、この現状を我が事としてどう受け止めるか、ということ。
そしてそれについてなにを考えどう行動していくかということ。
今日は、その「つながレタ―」に、宮城県石巻市から お客さんにお越しいただいた。

NPO法人ぐるっと のメンバーで、復興支援活動を行っている、末永克(つよし)さん。
たまたまこちらに来る用事があった次いでに・・・と立ち寄ってくださったのだ。
いろいろ話をお伺いしたが、印象的だったのは
「瓦礫(がれき)」の捉え方。
「よくいろんな人から『瓦礫処理、大変ですよね』と声をかけられます。
 でも、我々は 別にそれを瓦礫だとは思っていません。
 むしろ、生活の全てです。それが無理やり奪われただけなんです。
 なかには子どものぬいぐるみなんかも、まだそのままあるんです・・・」

それをまるで「不要物」として軽々しく捉えてはいけない。
そしてそれが たらいまわし になっていたりすることなど、
彼らにとって、どんなに心をえぐり取られる気持ちだろうかと、察すると言葉もない。
「被災地のために・・・なんて思わなくていい。
 今、あなたの住んでいるところでも、いつ何時こういうことになるか分からない。
 そう思って、自分の心構えのために東北に目を向けてほしい。
 来てもらったり、話を直接聞いてもらえれば、分かると想っているのですが
 同じ日本なのに、こんなに我々の『言葉=想い』が伝わらないことが、淋しいです」

・・・復興・・・などというところまでたどり着いていないという、末永さん。
「こんな風に少しずつ話せるようになったのはつい最近です」と笑う。
ここ1年は、とにかく生きることに毎日精一杯だった。
でも徐々に、残されたものは「なぜあの時・・・」と自責の念にさいなまれ
自分を責めて心を閉ざしていく。
物理的な回復よりも、もっともっと深刻な気持ちの問題も、まだまだ何も手つかずだ。
私には何の力もないけれど、
せめて許されるならば、ラジオを首になるまでこの「つながレタ―」の
コーナーは 続けていかんといかん、
10年20年、あるいはそれ以上、共に寄り添い考え行動していかないといかん、
末永さんの言葉を伺いながら、そう思っていた。
明日、末永さんは、GWに四国中央市から石巻を訪れたご夫婦のところへ行かれるそうだ。
「淋しい」反面、その「想い」をしっかり受け止めている人が、
愛媛にも沢山いるという事実に、少しだけ救われる気がする。
時同じくして、今日、新居浜で「想い」を受け止めて行動している、
近藤千年さんから連絡があった。
「また来月に被災地に行きます」とのこと。しかもHPも立ち上がったそうだ。
『東北福幸応援隊 ~新居浜市民の会~』http://tohoku-niihama.com/
嘆いていてもいかん。
こうやって想いを持つ人がつながってつながって、小さい力を積み重ねていこう。
裾野は広く、頂は高く。
さて。今日の「SUPER J チャンネルえひめ」の衣裳はこんな感じ。

EMMAJAMES(エマジェイムス)
レンガ色柄チュニック(¥4980)
白タンクトップ
白パンツ
私がアポなしでいろんな人に声掛けまくってるコーナー
「やのひろみの笑顔みつけた!」を気に行ってくださっている方からの
メッセージも番組に多数寄せられていてありがたい。(ブログにもありがとうございます!)
毎週木曜日の「SUPER Jチャンネルえひめ」で
オンエアしてますんで、またぜひ観てやってくださいませ。
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コメント

  1. 93kgのプッコラ より:

    現状は、復興んなて、まだまだなんですね~~
    そりゃ、そうですわな~・・・
    心の傷も、全然癒えて無い方も沢山いらっしゃるやろうし~??
    まだ1年とチョットやもんね~~
    「同じ日本やのに」ではなく、「同じ日本やから!」と言う繋がりが、もっと強く!!そして長く続く事を祈らずにはいられません・・・

  2. スルトラマン より:

    確かに、同じ日本なのに温度差は、大きいと思う。とにかく被災地の事を忘れない…っていうのも大事 今日の愛媛新聞にも出てましたが、夏休みの旅行に東北へ(被災地)っていうのも、すごく良いと思う。

  3. さーくるふぇいす より:

    瓦礫の捉え方を読んで。。。
    大切にしていたもの、生活の全てがあったの
    ですよね。。。こどものぬいぐるみのところを
    読んで、うまく表現できないのですが
    捉え方が変わりました。
    やのさんのブログは、大切なことを
    情報発信してくださるのでありがたいです。
    ニュースやラジオは、家事や育児に追われて
    見逃してしまうことが多々あるのですが
    ブログは、自分の手が空いた時に読めますので。
    これからも、情報発信よろしくお願い致します。
    やのさんの「楽しい+大切な情報を知れる」ブログ
    大好きです。
    ありがとうございます。

  4. ニュー・ケムマキくん より:

    明日はわが身、困った時はお互い様というのは
    今の日本にないのだろうか?
    今、協力せず人の道なのだろうかって感じ。
    困った時にひどい対応する人々の方が
    天災や放射能より怖いと思います。
    頑張れ、東北!
    頑張れ、末永さん!

  5. 西条のおかん より:

    ゴゴモリのつながれターで、末永さんのお話を聞いて、衝撃を受けました!瓦礫は、被災者の方にとって、瓦礫じゃないんだ!って事に・・・・・・本当ですね!・・・大切だった物も、いっぱい流されて悔しかったでしょうね!   お話を聞いてて、涙が・・・     私に出来るお手伝いは、少しの募金しかないけど、つつ”けないとね!       

  6. 長渕家の嫁 より:

    つよしさん…
    パワーを
    いただけました
    東北の友人たちに
    手紙書かなきゃな

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