第6回書道パフォーマンス甲子園。
第一回から司会として 関わらせていただいているのだが、
当初は、川之江駅からすぐの商店街で、たった3校でやってた時が
やはり信じられないほど、今では、大きな大会になった。
全51校から選出された、20校が全国大会へ駒を進めた。
入場行進を見ているだけで、彼らの全力の気迫が伝わってくる。
そして、「参加することに意義がある!」という心持の高校は無かった。
出場したからには、優勝ねらおう!
会場を笑顔にしよう!書で自分たちの想いを伝えよう!
そんなキモチがバンバン届いてくる。
開会式・・宮城県宮城第一高校の選手宣誓も良かった。
今日一日で延べ5000人の観客が、彼らの演技を見届けた(主催者発表)。
そしてこの大会を、100人ちかい 川之江高校・三島高校・土居高校の
高校生ボランティアが支えているのも 素晴らしい。
四国中央コスモステレビでは完全生中継。
南海放送では特番のためにクレーンカメラが動く(9月21日(土)15時~)。
中部日本放送は、岐阜商業を追いかけ来県(愛知・岐阜・三重の方必見)
NHKは、いよイチに7月31日(水)に特集が組まれる(三島高校密着)。
今回 特に感じたのは、書をかく姿と音楽が とても合っていたこと、
パフォーマンスも多岐に渡っていたこと
書自体に重きを置いた学校が多かったこと
本気で優勝を狙っていた学校が多かったこと。
そりゃレベルも上がるはずだ。
中には、学校や顧問に直談判して、
締切当日に保護者が車を飛ばして動画を事務局に持ってきた学校や、
廃部寸前のところから、ここに出るまでに仕上げてきた学校、
2年生だけで初めての大舞台に挑む学校、
仲間で意見をぶつけ時に衝突しながらまとまってきた学校(意外と多い)・・・
6分間の演技を終えた後、インタビューボードの前で泣きだす高校生が続出。
そして、やりきって笑顔の溢れる生徒も続出。
なんと彼らの眩しいこと。
ぶつかって転んで悩んで泣いて苦しんで・・・
そうして歩いてきた1年間があるからこその表情。
また、遠路から応援にかけつける後輩、先輩、保護者・・・。
中には、母ちゃんが2階席から「よかったよ~!」と叫ぶシーンも。
私も何度も涙を流しながらインタビューさせていただいた。
結果発表にも、やはり痛々しいほど感情をストレートに表現する。
嬉し泣きは意外と少なく、やはり悔しいと言う想いで壇上に上がる。
そう。
彼らが目標に掲げていたのは、他でもない山の頂なのだ。
第3位。愛媛県立三島高等学校。
部長の言葉を聴くだけで、「友が去り」大変な状態から
ここまで歯を食いしばってやってきた1年が容易に想像できる。
第2位。香川県立高松商業高等学校。
あまりにも美しいフラメンコの踊りと隊形、そして書。
今までにない衝撃的で妖艶な情熱の表現だった。
彼女らは、第二位という結果に素直に歓喜の声をあげた。
やっと届いたベスト3。フラメンコも習って満を持して臨んだ戦いだった。
第一位。大分県大分高等学校。
ドリームガールズとして第一回から参加している、書道の名門校は、
今回も高い評価を受けた。
悲願の、そして3度目の優勝。
彼女たちの喜びは、底から湧きあがってくるような力を感じた。
紫舟賞(毎年特別審査員でお越しいただいてます)に輝いた
大阪府上宮高等学校は、
初出場にも関わらず、
魅せる字 にこだわって
しかもピアノジャックの緩急ついた楽曲に
動きがとても合っていて
紫舟さんから直接感想を述べられたのも何よりの励みだろう。
純粋で全力で痛々しいほどな青春のパワー。
何よりそれを遠慮なくぶつけあえる仲間と過ごした日々が財産だろう。
心揺さぶられました。
コメント
仕事で大分高校書道部には大変お世話になっております。
数年前の悲しい出来事、史上初二年連続優勝、普段の地味な臨書(古い書家が残した書を手本として書く事)全てを間近で見てきました。
某テレビ局がやっていたパフォーマンス書道はパフォーマンスばかりが注目されていましたが、こちらの大会は書に重きをおいているから、作品も向上し、参加校も増え、人をこんなにも感動させるのでしょうね。
長文でゴメンなさい。