大洲市認定商品「大洲ええもんセレクション」。
地元産・地元で加工されていて、独自性・オリジナリティなど厳正な審査を経て
大洲市が太鼓判を押した特産品が、昨年から誕生している。
今日ラジオでご紹介したのは・・・
(毎週水曜日13時20分~ 8回シリーズでご紹介)
大洲の老舗中の老舗、梶田商店。
巽醤油としてもおなじみの、こだわりのお醤油・お味噌やさんだ。
蔵の前には何とも言えないお醤油の香り。
ここで、生まれて初めて、醤油屋さんの もろみ部屋を見せていただいた。
うわ~~~~
薄暗い部屋で、お醤油が沸々と発酵している音が聞こえる。
蔵付酵母が働いて、ここでしか醸せない醤油が誕生する。
酒蔵と同じだ。
しかもこの、もろみ。少し、味見をしたところ、
驚くほど旨い。うまみの塊のような味わい。
これを搾ってお醤油にするんやから、そりゃ美味しいはずだ。
案内してくれた6代目のお父様は
この日も汗だくの研究室?に籠り、
より旨い醤油を作るために、なにやら実験をしておられた。
東京・大阪はもちろん、海外の一流シェフからもオーダーが入るほどの
実力派の醤油にも関わらず
まだこの蔵で旨いものがつくれるんじゃないかと
もがき続けていることに、最敬礼したい。
その精神が凄まじい。
無添加で天然素材で4年ほどの歳月をかけてつくられる、巳登勢(みとせ)。
絶妙なバランスの みがらしみそ。
そして、白ご飯にのせて、わしゃわしゃ食べたい、もち麦みそ。
この大洲という土地で、土地のモノをふんだんに使って
この蔵でしか作れない唯一無二の商品。
あまりにもウマすぎる味噌と醤油に、唸ってばかりだ。
汗だくで作業中に、取材に応じてくださった、6代目の言葉を思い出す。
「実は昔は いやだったんです。いつも醤油の匂いのところに帰宅して。
親は休みもなく、プライベートと仕事の空間が一緒で働いて。
でも、こうやって家業を継いで、この年になって
改めて、代々受け継いできたことの凄さに感謝し、
先代が守りつないできたものを、自分も守っていかないと、そう思う。
当たり前のことを当たり前に続けていくこと、その積み重ね」
先代が背中で見せてきたことが、しっかりと伝わり、繋がっている。
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