熟成の音

 

大洲市認定商品「大洲ええもんセレクション」。

地元産・地元で加工されていて、独自性・オリジナリティなど厳正な審査を経て

大洲市が太鼓判を押した特産品が、昨年から誕生している。

 

今日ラジオでご紹介したのは・・・

(毎週水曜日13時20分~ 8回シリーズでご紹介)

大洲の老舗中の老舗、梶田商店。

CA3H1224

 

巽醤油としてもおなじみの、こだわりのお醤油・お味噌やさんだ。

蔵の前には何とも言えないお醤油の香り。

CA3H1222

 

ここで、生まれて初めて、醤油屋さんの もろみ部屋を見せていただいた。

うわ~~~~

CA3H1227

 

薄暗い部屋で、お醤油が沸々と発酵している音が聞こえる。

蔵付酵母が働いて、ここでしか醸せない醤油が誕生する。

酒蔵と同じだ。

しかもこの、もろみ。少し、味見をしたところ、

驚くほど旨い。うまみの塊のような味わい。

これを搾ってお醤油にするんやから、そりゃ美味しいはずだ。

 

案内してくれた6代目のお父様は

この日も汗だくの研究室?に籠り、

より旨い醤油を作るために、なにやら実験をしておられた。

CA3H1228

 

東京・大阪はもちろん、海外の一流シェフからもオーダーが入るほどの

実力派の醤油にも関わらず

まだこの蔵で旨いものがつくれるんじゃないかと

もがき続けていることに、最敬礼したい。

その精神が凄まじい。

 

無添加で天然素材で4年ほどの歳月をかけてつくられる、巳登勢(みとせ)。

CA3H1206

 

絶妙なバランスの みがらしみそ。

 

そして、白ご飯にのせて、わしゃわしゃ食べたい、もち麦みそ。

CA3H1207

 

この大洲という土地で、土地のモノをふんだんに使って

この蔵でしか作れない唯一無二の商品。

あまりにもウマすぎる味噌と醤油に、唸ってばかりだ。

 

汗だくで作業中に、取材に応じてくださった、6代目の言葉を思い出す。

「実は昔は いやだったんです。いつも醤油の匂いのところに帰宅して。

親は休みもなく、プライベートと仕事の空間が一緒で働いて。

でも、こうやって家業を継いで、この年になって

改めて、代々受け継いできたことの凄さに感謝し、

先代が守りつないできたものを、自分も守っていかないと、そう思う。

当たり前のことを当たり前に続けていくこと、その積み重ね」

 

先代が背中で見せてきたことが、しっかりと伝わり、繋がっている。

 

にほんブログ村 地域生活ブログ 愛媛情報へ

コメント

最近のコメント

タイトルとURLをコピーしました