第24回俳句甲子園

 

どうしても対戦試合を実現させたい。

俳句甲子園という文化の種を蒔き続けている俳句甲子園実行委員会として

今年掲げた大きくも難しい目標。

準決勝・三位決定戦・決勝戦 の4試合だったけど

実際にこの舞台の実現が叶って

実行委員会が費やしてきた時間と苦労と議論と工夫と強い想いが結願。

日野会長の冒頭の挨拶で既に舞台袖でほろり。

116チームを代表してベスト4とした来松した

海城高校B、開成高校A、開成高校B、洛南高校  の生徒達の言霊が

何より何より心に染みた。

試合では自分たちの句を語り、相手の句を磨き上げ

「これぞ俳句甲子園」という、全試合見応え十分の戦い。

(と言いながらやのは舞台裏で次の段取りとかでほとんど観れてないですが)

海城高校の関友之介くんが、試合後に声を震わせて語った言葉

「何よりも試合が楽しかった。俳句の言葉の面白さをディベートで深められた」

開成高校の垂水文弥くんの試合後に泣きながら語った言葉

「俳句甲子園は素晴らしく純粋で、試合では俳句への愛をぶつけ合っていると実感」

洛南高校の部長、川田美紀 さんの試合後に涙を浮かべて力強く語った言葉

「18歳の夏の最後に、ここで試合ができたことは宝物」

彼らの言葉ひとつひとつが我々の報われる瞬間でもあった。

決勝戦の大将句

夜食喰ふ隣部屋から串本節 洛南高校

まさか洛南高校が串本節を唄い、開成高校が手拍子をする奇跡。対戦ならではこそ。

 

表彰式はリモートで。個人賞はライブで発表だったので

全国の高校からオンラインで観覧していた選手のみなさんにとっても

歓喜の瞬間がそれぞれの学校で。そしてリモート出演も実現。

一瞬のために全国大会出場校が時間を割いて回線テストにも付き合ってくれた。

だからこそ「今」の喜びの声を聞くことができた。

言葉のチカラの渦がみなぎっている大会が、また実現することを祈って。

 

第24回大会最優秀句

ウミユリの化石洗ひぬ山清水  岡山朝日高校 辻 颯太郎

 

HPには大会の様子はアーカイブでどうぞ。

俳句甲子園 | 全国高等学校俳句選手権大会
全国高等学校俳句選手権大会

諦めるのは最後でいい。どうやったらやれるかを考えもがき続けること。

彼らには来年はない。人生で一度しかない舞台。

だからこそ大人達が知恵を絞らないといけない。

第25回大会へ向けて、また実行委員会メンバーは動き始めます!

 

 

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