いのちの食べかた

どうしても観たいドキュメンタリー映画があって、
若干無理矢理だったが、ひとり映画館に飛び込んだ。
15分遅れで入館。とにかくこの目で観ておきたかったので、これて良かった。
パリ国際環境映画祭グランプリ
アテネ国際環境映画祭最優秀作品賞
アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭特別審査員賞
モントリオール国際ドキュメンタリー映画祭エコカメラアワード
ヨーロッパ映画祭最優秀ドキュメンタリー部門ノミネート
映画のタイトルは「いのちの食べかた」。→http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/

松山市港町マツゲキビルのシネマルナティックで、22日(金)までやっている。
(10時30分~・14時30分~・18時40分~)
字幕は出てこない。ていうか、セリフが無い。
食糧自給率4割の我が国。毎日食べているモノは、どこで生まれ、どうやって育てられ、
どうやってパック詰めされて食卓までたどり着くのか。
それが、淡々と、ただ淡々と、描かれている。
野菜や果物はもちろん、家畜や魚までもシステマチックに生産管理している現代社会。
ピッチングマシンのような機械で運ばれるヒヨコの群れ、
数秒で解体される魚、
自動車工場のように無駄なく解体される牛・・・。
そしてその現場で無表情で、時には携帯電話に出ながら作業する従業員が、
また昼休みに食事にありつく姿。
残酷で美しく生々しく記録されている現実。
食べるという行為は「いのちをいただく」こと。
私たちが生きていくために、動物は、果物は、野菜は、魚は・・・
とても切なく、考えさせられる映画でした。

コメント

  1. スルトラマン より:

    本気ラジ聞きました。 やのさんの声やトークもいいけど、感性も豊かでとっても楽しくて良いですね! だから、やのさんの話にはついつい耳を傾けてしまうんですね!! これこそホントの“言魂”っていうやつじゃ。 尊敬の一言です!(脱帽)

  2. ゆびとんぼ より:

     食料自給率の数字には多少マジックもあるようですが、
    食べることに限らず、全てが過剰な「先進国」の日々。
     困難でも抜け出る道を見つけなければ、
    孫子に何も残せなくなるのは間違いない気がします。

  3. 日産ヨイチロー より:

    もう上映スケジュールとなっていたのですか。
    以前から松山で公開するとは知っていたが仕事の多忙にすっかりと忘れていた。ぜひ時間があれば見に行きたいと思っていた映画です。ドキュメンタリー映画には最近はまってます。
    以前は同映画館で「ヒロシマナガサキ」を見させていただきました。
    さて、「食」ですが、今食べ物についての関心が高まっている。
    安心安全を意識してきている。
    が、基本に戻り、食を「作る」苦労を日本人は忘れている。
    「食を作ると言う事」はすなわち「生きていく事」だろう。
    それがどんなに大変な事か。
    お金を出せば食は買える。という意識でいれば日本はいつか大変な事態にたどりつくような気がしている。
    食べ残し、飽食、・・・いつしか食べ物への感謝を忘れてしまった。
    もう一度原点に戻りたい。そんな気持ちで最近います。
    マサパパでした。

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