虹色の薔薇

新居浜の「おおにしカンパニー」(肉と花のおおにし)で
凄く珍しい花を発見した。
レインボーローズ

染料を使ってこんな風に虹色の薔薇を作ってるそうなんやけど
この花を見て、ディズニーランドの話を思い出していた。
1ヶ月ほど前だったか、マルブンの真鍋さんに教えてもらった話。
<「私が一番受けたいココロの授業」比田井和孝 から引用しています>
【「サイン帳の落とし物はないですか??」その一言にとった
 ディズニーランドのキャストの行動は・・・・】
ディズニーランドでのお話です。
「サイン帳の落とし物はないですか??」
インフォメーションセンターに、ひとりのお父さんが元気なく入ってきました。
落としたサイン帳の中身を聴くと、
息子さんがミッキーやミニーに一生懸命に集めたサインが
あともう少しでサイン帳一杯になるところだったそうです。
でも、残念ながらインフォメーションセンターには、
サイン帳は届けられていませんでした。
(ちなみにディズニーランドで落とし物をした際には、
一括してインフォメーションセンターに届けられます。)
キャストはサイン帳の特徴を詳しく聴いて、
あちこちのキャストに連絡を取ってみました。
しかし、見かけたキャストは誰一人としていませんでした。
「お客様、申し訳ございません。まだ見つからないようです。
お客様はいつまで滞在されていますか??」
と伺ったところ、お父さんが言うには、
2日後のお昼には帰らなければならないとのこと。
「手分けして探しますので、2日後、お帰りになる前に
もう一度インフォメーションセンターに立ち寄っていただけますか??」
と笑顔で声をかけたそうです。
そして、お父さんが帰られた後も、細かな部署に電話をかけて聴いてみたり、
自分の足で探しにも行ったそうです。
ところが、どうしても見つけ出すことができず、
約束の2日後を迎えてしまいました。
さて、ひとつ質問です。
あなたがキャストでしたら、どのような対応を取られますか??
そのキャストは
「見つけることができませんでした。申し訳ございません」
と言った後、
「代わりにこちらのサイン帳をお持ちください」と言いました。
落としたサイン帳と全く同じサイン帳を自分で買って、
いろんな部署を回って、
全てのキャラクターのサインを書いてもらったものを手渡したんです。
後日、ディズニーランドにこのお父さんから、一通のお手紙が届きました。
先日は「サイン帳」の件、ありがとうございました。
実は連れていた息子は脳腫瘍で、
「いつ死んでしまうか分からない」…そんな状態のときでした。
息子は物心ついたときから、テレビを見ては、
「パパ、ディズニーランドに連れて行ってね」
「ディズニーランドに行こうね」
と毎日のように言っていました。
「もしかしたら、約束を果たせないかもしれない」
…そんなときでした。
「どうしても息子をディズニーランドに連れていってあげたい」
と思い、命があと数日で終わってしまうかもしれないときに、
無理を承知で、息子をディズニーランドへ連れて行きました。
その息子が夢にまで見ていた大切な「サイン帳」を落としてしまったのです。
あのご用意いただいたサイン帳を息子に渡すと、
「パパ、あったんだね!パパ、ありがとう!」
と言って大喜びしました。
その息子は数日前に、息を引き取りました。
死ぬ直前まで息子はそのサイン帳を眺めては、
「パパ、ディズニーランド楽しかったね!ありがとう!また行こうね」
と言いながら、サイン帳を胸に抱えたまま、永遠の眠りにつきました。
もし、あなたがあの時、あのサイン帳を用意してくださらなかったら、
息子はこんなにも安らかな眠りにつけなかったと思います。
私は息子は「ディズニーランドの星」になったと思っています。
あなたのおかげです。本当にありがとうございました。

…手紙を読んだキャストは、その場で泣き崩れたそうです。
もちろん、その男の子が亡くなった悲しみもあったと思いますが、
「あの時に精一杯のことをしておいて、本当に良かった」
という安堵の涙だったと思うんです。
このキャストは、人の人生を変える仕事をしました。

もし、あの「サイン帳」がなかったら、お父さんとお母さんは
「自分がちゃんと持っていれば、こんなことにはならなかった」
「あのサイン帳があれば…」
と、一生悔やんでいたかもしれません。
それをこのスタッフの機知により、お父さんとお母さんはどれだけ救われたか…。
間違いなく、今後の2人の人生を変えています。
なんで虹色の薔薇を見て、涙が止まらなかったこの話を思い出したのか
私にも分からないけど
人のエネルギーになれるのは人なんだと。
人の「心」なんだなと。
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コメント

  1. ドジ より:

    すごい事です。
    僕には真似出来ません・・。
    ありがとう。

  2. セルプロ459 より:

    はじめまして♪
    仕事中にレインボーローズを検索していてこのページを読み始めたのですが・・・
    感動し涙がこぼれそうです(TT)
    ディズニーは非常にそのキャストの皆さんの意識が高いことで会社人として目標としています。
    すばらしいエピソードを紹介していただき、身が引き締まる想いです。
    ありがとうございました。

  3. かえるぴこ (りんご) より:

    お久しぶりです。いいお話ですね。ウルウルしてしまいました。震災の折も スタッフのすばらしい行動で、混乱もなかったとか。安心して 遊べるすばらしい テーマパークですよね。日本の誇りです。

  4. 海老太郎 より:

    いつも楽しみに読ませていただいています。今日は泣いてしまいました。
    やのさんが以前倫理社会の玉乃井先生のことを話されたのをお聞きしたことがあります。自分も教わりました。

  5. ドジの嫁ちん♪ より:

    人との繋がりあっての人生ですね。
    一期一会を大切に
    損得勘定なしのお付き合い
    ディズニーのスタッフの様に
    夢を与えられる生き方が
    できるといいですね~
    やのちゃんの仕事は
    多くの人との繋がりを持ちますが
    夢と元気を与えてくれてると
    感じます♪
    いつも笑顔をトレードマークに
    これからも活躍を応援しています☆
    (゜▽`*)/
    虹色の薔薇、綺麗です◎
    ちょっと疲れた時には
    『睡蓮』もいいですよン♪

  6. 93kgのプッコラ より:

    ディズニ―ランドのスタッフの”プロ意識の高さ”は、その評判の良さを、たびたび聞きますね~~~
    まず、相手の気持ちにたって考え、それが実践できる人・・・  素晴らしい~~

  7. のびたま より:

    ゴゴモリ聞きながら急いでやのさんのブログを開いてみました。
    ウルウルしてしまいました。
    ややひねくれ感がありますが、
    たまたま子供に事情があったので、ゲストは礼状を書くほど感謝しましたが、またこれるゲストだったら、このお父さんのように感謝しなかったかもしれませんよね。
    もちろん、キャストが礼状まで書いて感謝されるためにしたのではないとは思いますけど、
    この話をみて、ゲスト自身も、金を払ってきてやってる、キャストは仕事だから「当然!」ではないようなきがしました。

  8. aLisa より:

    仕事中になにげに読んで
    泣きそうになり
    いま必死に涙をこらえています
    ディズニー最高!!!
    今年母が還暦なので
    母の大好きなディズニー旅行をプレゼントする予定です♪

  9. カプリコ より:

    涙がたくさん出ました。
    自分だったらどうしただろう・・・
    まず、そう考えました。
    私は常に後悔のないように自分のできることなら自分が動こう。そう思っています!
    この記事を読み、これからも自分ができることはまずは自分がする。
    そう胸に刻みました・・・
    やのちゃん、ためになる記事をありがとう

  10. よっ、三代目 より:

    うちの店のバラからすごくいい話に広げていただき
    ありがとうございます。
    ディズニーランドは夢の国。夢を与えるのは
    ミッキーやドナルドのキャラクターだけではない。
    キャスト全てが高いプロ意識でお客様に夢を
    与え続けているとは聞いていました。
    ただ、ここまでの事を自分ができるのか?
    口ではお客様に夢を売る仕事と言いながら、自分を
    振り返ると、ほとんどできてなかったと思います。
    この話をただの美談として終わらせるのでなく、
    自分がこれからどうあるかを考えさせてくれました。
    やのちゃん、ありがとう。

  11. 長渕家の嫁 より:

    ジーン(┳◇┳)

  12. アフロ2号 より:

    年を重ねていく度に涙もろくなってウルッときます。
    いいお話が聞けて、自分はどこまでできるかわからないけど、スタッフの方に少しでも近づきたいです。
    やのさん、ありがとう

  13. やのさんのこのブログを読んでこの本が読みたくなって早速、買いました。
    最後まで読むと、頑張ろうって思ったのと同時に涙が止まりませんでした。
    しかも、凄く読みやすい、そして心に伝わるものがあります。
    会社のメンバーにも見せました。
    会社の責任者は、お昼休みにこの本を読んで号泣したと目を赤らめて出てきました。
    いい本でした。
    ありがとうございます。

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