音楽のバトン

 

御荘文化センターにて開催された、南光フェスティバル。

書道部・美術部の作品展も同時に開催されていたが

私は3年ぶりに、

愛媛県立南宇和高校吹奏楽部 第27回定期演奏会 にお邪魔した。

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吹奏楽部の卒業式みたいなもんで

今日も3年生4人が最後の舞台に立った。

 

今、もっぱら部員たちを指導しているのが、

吹奏楽部のOBたち。

教師を目指して大学に行きながら、

専門学校で音楽を学びながら、

全く別の業界で仕事をしながら、

こうやって定期演奏会に帰ってくる。

OB達が3年間で、ここで学んだことがどれだけかけがえのないものだったかが

言われなくても分かる。

それを後輩たちにも味わってもらいたい・・・

そんな想いで、今日も先輩たちが大勢裏方として現役をサポートしていた。

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高校生らしく清々しい舞台の終盤、3年生たちの時間がやってくる。

彼らが会場で発したメッセージ。

それは「木」だった。

 

「木に水をやらなくなってしまった・・・」

 

そう彼らは自分達のスランプを表現した。

 

そして

そのことを後悔し、木に近づくと、

自分たちの知らない間に、周りのみんなが「木」に水をやってくれていた、と。

それが、両親であり、先生であり、先輩であり、会場のお客さんであり。

そのことに心から感謝していることを、精一杯の言葉で伝えていた。

 

部活で大事なことは、

技術や成績はもちろんだが、

実はそれ以上に大事なことがあると思う。

強いか弱いか、人数が多いか少ないか、

練習環境に恵まれているか恵まれていないか、

それは自分たちにはどうすることもできないこと。

そんなことより、どんな仲間とこの3年間を過ごしてきたか。

自分達の周りにどれほどの応援があるかに気づくことができるかどうか。

腐っても3年。がむしゃらでも3年。

いろんな後押しのおかげで3年間走り続けてこられた。

そのことに気づけたことが良かった。

そしてそれは今後の人生の中で、大いなる糧となることを

彼らはこれから思い知ることになるだろう。

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そんな後輩の舞台を先輩たちが袖で泣きながら支えている。

その先輩の数の多さにも驚いた。

確実に、音楽のバトンが受け継がれているなと。

 

南宇和高校吹奏楽部の皆さん、ありがとうございました!!!

 

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コメント

  1. 山下 稔史 より:

    先日はご多忙の中、ご出演いただきありがとうございました!

    おかげさまで大変充実した演奏会になりました。

    その上こうやって熱く語っていただいて本当に感謝の言葉もありません。

    やのさんも私たちに水を与えて下さった中のひとりです!
    本当にありがとうございました!!

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