開演お待ちどうさん

 

ラッキーにも二次抽選でチケットを購入。

愛媛県武道館で開催された

桑田佳祐「LIVE TOUR 2021「BIG MOUTH, NO GUTS!!」」

度胸はないくせに、大口を叩く、「口先だけの腰抜け野郎」って

桑田さんらしい言葉選びとおかしみにこちらの心もリラックスする。

感染対策のために、グループの間は一席空けた客席配置(これ相当大変)

全て電子チケットにし(でも記念に全員に紙チケットも封入されて渡された)

ツアートラックのデコレーションは一切無しで密を避け

ツアーグッズも人数制限をして

オリジナルマスクカバーも配布し(不織布マスクの上に付けるもの)

声が出せない分、会場をひとつにするための「ナマケモノライト」が渡され

サザンオールスターズのライブ以来の、2年ぶりの愛媛県武道館。

「お客さんと近いんで愛媛県武道館好きなんです」

「大変ですよね、無理しないで」

「次はマスクを外してみんなの笑顔が見られますように」

「声出せない代わりに以前のツアーで収録した歓声をSEで持ってきた(笑)」

桑田さんからの言葉がいちいち温かい。

 

このコロナ禍の中、どうやったらライブが出来るのか

どうやったらお客さんを楽しませることが出来るのか

それを見事に具現化してやってみせるstageに冒頭から涙が止まらない。

客席も舞台のように見える照明の奥行きに心を掴まれる。

会場全体を包み込むこの感じは、現場に居るからこそ味わえる感覚。

65歳にしてこの圧倒的なチカラ。それも全力出してというよりは

脱力しながら飄々とやってるようで

間違いないヒットナンバーがこれでもかと畳みかけられることの凄さと

最新音源『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し(ごはんEP)』

の楽曲たちの存在感が圧巻。

ごはんEPの全ての楽曲に強いメッセージがあり

ライブでやることを想定した音楽づくりがビシビシに伝わってくる。

この混沌とした世の中の憂いの中で背中を押してくれる楽曲たちと

当たり前の日常のすばらしさと、平和への強い想いと。

栄光の影で、歯を食いしばって生きてる人達へのエールが随所に。

 

音楽を届ける。想いを紡ぎ続ける。

その原動力は「みなさんに逢いに来ること」と

コロナ禍が始まった頃

楽曲にもなかなか向き合えなかったことを語ってくれた桑田さん。

そしてコロナ禍故の言葉に歌詞を置き換えて歌う「どん底のブルース」

それでも「陽は昇る」と歌いあげる。

勇気をもらい元気をもらい背中を押してもらった夜。

価値ある時間を共有できたことに心から感謝します。

 

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